というわけで今回はドット絵で描いたこのずんだもんちゃんのメイキング記事を書いていこうと思います!
ところで前回はカフェオレに失敗したので紅茶を飲みながら執筆することにしました。前回とは対照的にほどよく少なめにはちみつを入れました。
↓ゲロ甘カフェオレを飲みながら書いた記事
そもそもお嬢様ずんだもんとは何なのか
X(旧Twitter)のとある絵師さんが投稿した「ディズニーランドに着ていく服を選んでいたらお嬢様ずんだもんみたいになってしまった」というツイートがきっかけでバズったずんだもんのスタイル(派生型?)の一つです。
投稿された文章と服の画像に着想を得た色々な人が描いたのがお嬢様ずんだもんというわけです!
通常のずんだもんは白色の半袖ブラウスに緑色のサスペンダー付きのかぼちゃパンツ風ハーフパンツで髪の毛は後ろでひとつ結びにしています。
私が描いたやつだと大体こんな感じ。
一方のお嬢様ずんだもんはこのハーフパンツの部分がそのままスカートになっていて、イラストによっては髪を下ろしてロングヘアにしていたり、スカートをよりお嬢様っぽくフリルをマシマシにしていたりしますね。
他にも色々な人のアイデアでお嬢様ずんだもん関連の様々なキャラ付けや派生が行われています。
例えばお姫様ずんだもんや執事ずんだもんなど……ずんだもんが公式で性別を明言していないからこその想像の幅が広がりますね!
うちのずんだもんは女の子ですが、男の子(あるいは男の娘)ずんだもんがいても全然いいと思います。元はずんだ妖精なので容姿が可変だったり、コピーしている外見で性格が変わったりしても面白そうですよね。
余談ですが、お嬢様ずんだもんの設定で特に私が気に入ったのは「ですわのだ」語尾!
取ってつけたようなですわ口調に思わず「のだ」が入っているのが私のイメージしているお嬢様ずんだもんに一番近い気がします。
デフォルトずんだもんのドット絵をポチポチしている間に「これいいね!」と思って描き始めました。
ずんだもんはお気に入りキャラクターの一人なので!
というわけで、デフォルトずんだもんの色々な部分を流用しながら描いてみました!
① 線画を描く
というわけで作業開始!
私がこの素体でちびドットキャラを描く時は一つのデータの複数のレイヤーで管理しています。ドット絵では一人のキャラクターに大量のレイヤー数を使うことがないので、一つのデータで何十人ものキャラを作ります。
使用ツールは学生時代から慣れ親しんでいる無料ペイントソフトのFireAlpaca。元々デジタルで絵を描く時に使っていたのでかなり馴染んじゃってます。実は最近より本格的なドット絵を描きたいということでドット絵用ペイントツールAsepriteを購入したのですが、どうにも操作が慣れていないのでまだあまり使いこなせていません。このままではドット絵アニメーション専用ソフトみたいな使い方になりそうです……。
まずはずんだもんの線画をコピーしてお嬢様っぽく改変していきます。
ロングヘアでロングスカートにしようかな~と軽い気持ちでポチポチ。
後で見返して気づいたのですが、お嬢様ずんだもんって長袖なんですね!デフォルトずんだもんは袖がモコモコしてる半袖なのでその流れで半袖にしてしまいました。まあこれはこれでアリかな……でも次描くなら長袖にしてみようかな。
手の位置をお嬢様らしく身体の前で合わせました。接客業とかでもよく見る手を前で組むアレみたいな感じですね。
背景にうっすら映し出されているのは第2の素体として使っているオリキャラ(オリジナルキャラクター)のミフィエさんです!
ミフィエさんは、
- 後ろ髪が限界まで長いのでロングヘアのガイドとして使える
- 前髪がぱっつんなので前髪の毛先のガイドとして使える
- ワンピースやその他スカート系のガイドとしても使える
- 全体的に色素薄めなキャラなのであまりゴチャゴチャしておらず、素体として使いやすい
という理由でドット絵を描く時によく使っています。
普段絵を描く人はこういうオリキャラを一人くらい入れておくと便利かもしれませんね。この子はちゃんとした設定があるのにこの便利さのおかげですっかり素体の子というイメージが全私の中で定着しつつあります。
② 下塗り
とりあえず塗りの部分だけダーッと入れました。もうすでにかわいいのがおわかりになるかと思います。
現状、塗りでは基本的に1系統で5色使ってます。塗りの光・普通・影で3色、明るめの線画の色と暗めの線画の色の2色という感じです。たまにイレギュラーな使い方をしたり、使わない色があったりします。ここら辺はフィーリングです。
ここでずんだもんの耳みたいな部分の造形を「もうちょっと丸っこくしたいなぁ……ズズズ(カフェオレを飲む音)」と呟きながら少し修正しています。そういえば耳みたいな部分を少し小さくしようか考えていましたが結局しませんでしたね。当時の私としては「まあずんだもんのシルエット的な特徴なので多少強調されててもいいよね!」ということなんでしょう。
塗りながら全体像を見て線画のおかしいところを適宜修正しながら進めていきます。
③ 本塗り
現時点では目は線画1色、塗り4色+αで塗っています。リメイク前はもっと色数が少なかったのですが、やっぱり綺麗な目するとテンションが高まるので1系統=5色で統一したのでそれに合わせて目の塗りも変えました。
この後、白目の影もハイライトの入る向きに合わせてやや薄い灰色を入れています。
ちなみに私はイラストを描く時、目から塗っていくようにしています。目の塗りが一番満足度を得られる体質だからです。こうすることで目の塗りが終わった時にMPが尽きてもすぐに回復して次の塗りができている気がします(個人的な感想です)。
前髪の影やほっぺもこの段階で入れていきます。
デフォルトずんだもんには横髪(もみあげ)の影がほっぺに入っていましたが、実はほっぺのほんのり赤いところと肌の影の色が似ていて見栄えが良くなかったのであえてとっちゃいました!こっちの方がすっきりして見えて良いと思うんだよなぁ……。
髪は塗る範囲が多くて面倒くさいですが、塗りの影を入れてしまえばまるで八百長している人みたいに後は流れでいけています。
丸っこいモノをこよなく愛しているので髪に入れるハイライトも丸っこくするのが私のセオリーなのですが、あえて無視して「天使の輪」っぽくしました。
横髪のハイライトはその部分を1つずつ明るい色にしているので、まじまじ見ると「あれ?」って感じになりますが、遠目で見るといい感じに見えるのが「ドット絵やってるぜぇ~」って感じがして楽しいです。
服や腕、手も塗っていきます。スカートのフリルがいい感じに描けてとても満足。
左上にあるパレットはフランちゃん(フランドール・スカーレット)を描いた時に作ったやつをコピーしてオリジナルずんだもんを描く時に緑色系統を増やしたものを流用しています。ゆえにオリジナルずんだもんと寸分たがわぬ色を使っています。他に東方の早苗さんやこいしちゃんを描いた時の緑色は使っていないか、ベースにして変えていると思います。ここら辺ドット絵ガチ勢の皆さんはどうしているんだろう……?
実は色を塗る時、ほとんどパレットを使っていません。FireAlpacaでは右クリックでスポイトできるので欲しい色のピクセルを右クリックで拾って塗っていることがほとんどです。あくまでパレットは「こういう色を使ったやで」って未来の自分が何か流用しようとした時にかかる負担を抑えるために作っている、みたいなところがあります。
最後に真っ白(#FFFFFF)で幅1pxのフチを入れてあげます。なぜか白い縁をつけてあげた方がより可愛くなると感じるのでそうしています。半ば昔からの習性みたいなところがあります。
⑤ 完成~!
あとは出力してあげれば完成です!
pngで出力しているので1ドットを10倍の大きさにすることでプレビューでボヤけて見えるのを防止しています。400 * 500pxくらいの大きさになっていると思います(ちゃんと見てないからわからないけど)
今回は同じキャラの派生だったのでかなり簡単にできました!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!